血液透析(HD)
腎不全が進行すると、体内に尿毒症性物質が蓄積し、体内のイオンや水分バランスも崩れてきます。血液透析は、ダイアライザーという人工腎臓内の半透膜を介し、「拡散」といわれる原理で治療を行います。
ダイアライザーは、500mLペットボトル位の大きさで円筒状になっています。その中に細いストロー状の半透膜が約1万本入っています。ストローの中に血液、外側に透析液を逆方向に流すことにより効率的な治療を行います。
「拡散」とは、濃度の濃い溶質が薄い方へと移動する現象で、緑茶を入れた時、色や味がお湯に移動するのと同じ現象です。
当院では、多くの患者様に対して1分間に300mLという高血流量に設定し、拡散による効率を最大限に引き上げて治療を行っています。