臨床工学科

当院は2018年4月より新規開院し、5名でスタートしました。
1年間で業務拡大し2019年4月現在7名の技士が在籍しています。

透析センター業務

透析センター業務では院内での血液浄化を24時間体制でBackUpしています。
透析センター30床で、月水金2クール、火木土1クール血液浄化療法を実施しています。
血液透析濾過療法(HDF:Hemodiafiltration/O-HDF:On-Line Hemodiafiltration/i‐HDF:Intermittent Infusion Hemodiafiltration)を中心に対応しています。 急性血液浄化療法にあっては、持続的腎機能(CRRT)に加え、各種アフェレーシス、胸腹水濾過濃縮再静注法(CART)などにも対応しています。

カテーテル室業務

カテーテル室では、脳血管、心臓冠動脈、心臓弁の状態を造影により検査や治療を行ったり、心臓ペースメーカーなどの不整脈治療を行っています。
技士の役割としては、検査ではポリグラフの操作を中心とした血行動態の監視、心内圧の計測、心拍出量の計測、弁口面積の解析やFFR(冠血流予備能比)の計測などを行っております。

治療ではIVUS(血管内超音波)やOCT(光干渉断層)の操作・計測を行い、治療の一端を担っております。
緊急時には除細動器やIABP、PCPS(補助循環装置)の操作もしており多岐に渡る業務を行っております。

ME機器管理業務

ME機器管理業務は院内で使用されている、人の呼吸、循環及び代謝の機能の一部を代替し、又は補助することが目的の装置である、人工呼吸器、血液浄化装置、IABP(大動脈バルーンパンピング)装置、PCPS(経皮的心肺補助)装置、患者監視装置(心電図モニターなど)、インフュージョンポンプ(輸液・シリンジ・経腸ポンプ)、低圧持続吸引装置、除細動器等、多岐にわたるME機器を常に最良の状態で患者様に提供できるよう、保守、点検、修理、操作を行っております。

内視鏡業務

内視鏡センターでの業務は、検査に必要な電子スコープの取り付け・外し、処置具等の補充点検などの管理、また検査が出来るように準備をし、スコープの洗浄及び消毒を行います。

当院ではERCP(内視鏡的逆行性膵胆管造影)、BF(気管支鏡)など、専門的な検査・治療を行っており、臨床工学技士がそれぞれ治療の介助に入り、周辺装置の操作等を行っています。

手術室業務

手術室での業務は、麻酔器などの機器の点検、腹腔鏡用いる外科手術では、気腹装置や光源装置のセッティング、操作を行います。整形外科手術で必要に応じて、自己血回収装置の準備・操作も行っています。

医療ガス関連業務

定置式超低温酸素ガスとマニフォールドの点検を毎日行い、常に安定した状態で医療ガス供給が供給できるように対応しています。

資格

  • 第1種ME実力検定合格 1名
  • 透析技術認定士 5名
  • 3学会合同呼吸療法認定士 1名
  • 心血管インターベンション技士 1名
  • 体外循環技術認定士 1名